諦めないで!金属アレルギーの方のための結婚指輪選びガイド

金属アレルギーに悩む方は、年々増加傾向にあります。「ピアスでかぶれてしまった」「指輪で痒くなったことがある」そんな経験を持つ方は、一生物の結婚指輪を選ぶとき、いつ発症するかもしれない金属アレルギーには、特に不安がありますよね。


そんな方のために、指輪専門店の金属アレルギーマイスターが、金属アレルギーの起こる仕組みや金属アレルギーになりやすい素材・なりにくい素材、指輪の選び方について詳しく解説。


金属アレルギーと結婚指輪の正しい知識を身につければ、楽しく結婚指輪を選ぶことができますよ!

-目次-

【1】金属アレルギーとは?
 1-1 金属アレルギーの症状
 1-2 金属アレルギーが起こる仕組み
【2】金属アレルギーにならない結婚指輪選び
 2-1 アレルギーになりやすい金属、なりにくい金属
 2-2 プラチナとゴールドを選ぶときの注意事項
 2-3 素材以外のアレルギーの原因
【3】安心して結婚指輪選びをするためにやるべきこと
 3-1 金属アレルギーになりやすい人の特徴
 3-2 結婚指輪を購入する前にやるべきこと
 3-3 金属アレルギー対策(指輪のお手入れと習慣)
【4】金属アレルギー対応素材の結婚指輪・婚約指輪

【1】金属アレルギーとは?

1-1 「金属アレルギー」の症状

皆さんは、ピアスや指輪など金属に接した部分が赤くなったりかゆくなったりしたことはありませんか?金属アレルギーは、かゆみ、赤み、水ぶくれなど、金属に触れた部分に起きる皮膚炎が金属アレルギーの代表的な症状です。一方で、金属を含む食物や歯科金属など、直接触れていなくても様々な原因で金属が体内に入り込み、異なる部位でアレルギー症状が表れることもあります。ピアスなどのアクセサリーや歯科金属など、現代人が金属に接している機会が増えたことが、金属アレルギー増加の原因と考えられています。

1-2 金属アレルギーが起こる仕組み

金属アレルギーとは、金属が汗などによってイオン化して溶けだし、皮膚のタンパク質と結合して異種タンパク質になり、それを異物と思った体が防御する免疫反応のことで「金属アレルギー反応」と言います。医療用語では「感作(かんさ)する」と言い、異物への免疫反応を起こしている状態のことです。
つまり、汗や唾液などに金属が溶けて体内に入り、体のタンパク質とくっつくと、元々体にあったタンパク質とは異なるものなので、体を守るために「有害な物質だ」と過剰に攻撃して、逆に自身を傷つけるマイナスの症状を引き起こしてしまうのです。

【2】金属アレルギーにならないための結婚指輪とは?

金属アレルギーに不安がある方で、結婚指輪や婚約指輪選びに気をつけることは、何よりも「素材」です。素材選びでは、金属アレルギーになりやすい金属となりにくい金属を知ることが重要です。

2-1 アレルギーの原因になりやすい金属、なりにくい金属

●金属アレルギーになりやすい素材

金属アレルギーになりやすい素材として有名なのは「ニッケル・コバルト・パラジウム・クロム・すず・水銀」で、これらは歯科金属として多く使用されてきた金属ばかりです。ここからは、結婚・婚約指輪の素材として扱われる金属をみていきましょう。

特に注意するのは、パラジウム、ニッケル、銅

①ニッケル(Ni)
「ニッケル」は、最も有名なアレルゲンです。身近な製品や硬貨などに多用されている金属です。お店によっては、ゴールドに合金としてホワイトゴールドなどに使われる場合があるようなので注意してください。


②パラジウム(Pd)
結婚指輪で特に気をつけるのは、「パラジウム」です。なぜなら、「パラジウム」は、大半のプラチナやゴールドの結婚指輪に使われているからです。また、ニッケルとパラジウムは似た性質を持つため、ニッケルに反応する方はパラジウムにもアレルギーが出る確率が高いことで知られています。ニッケルやパラジウムに金属アレルギーのある方は、後述の「2-2 プラチナとゴールドを選ぶときの注意事項」を参照してください。


③銅(Cu)
「銅」はニッケルやパラジウムほど多くはないけれど、人によっては金属アレルギーを起こす金属です。カラーゴールドなどを選ぶ際は注意が必要です。後述の「2-2 プラチナとゴールドを選ぶときの注意事項」を参照してください。

●金属アレルギーになりにくい素材

SORAで扱う3種類のレアメタルは、イオン化しにくく金属アレルギーになりにくい素材です。どれも結婚指輪の素材として適した強度をもち、独自の美しさを持つ素材のため、金属アレルギーのない方にも非常に人気があります。


※どの素材においても100%金属アレルギーが出ないとは断言できませんので、アレルギーテストリングで試してからの購入をおすすめします。

チタン

チタンは酸化皮膜をつくり不動態となるため、イオン化しにくく金属アレルギーになりにくい素材の代表格です。プラチナの1/4ほどにもなる「軽さ」が最大の特徴です。


SORAでは、純チタンとα+βチタンを使用しています。α+βチタンはその特性を生かして、ダイヤモンドを隠す面積を最小限にして最大限の輝きを引き出すノッチグリップセッティングに使用されています。(特許取得No.5180586)


※α+βチタンは、6%アルミニウムと4%バナジウムが含まれています。

ジルコニウム

ジルコニウムはチタンと似た性質で、同じく酸化皮膜をつくりイオン化しにくい素材です。チタンよりも酸化皮膜が強固なため、金属アレルギーへの安全性はより高いです。強度も高くて軽く、一言で特徴を言うなら「高機能」。酸化皮膜による色の美しさ・持ち・色数では、ジルコニウムに勝るものはありません。金属アレルギーでなくても、選ばれる人気の素材です。

タンタル

タンタルは、プラチナや金をも溶かす「王水」にも溶けない並外れた耐食性を持つため、イオンになりにくく安全性の高い素材です。体液と反応しないため、インプラントや人工骨にも使用されています。素材そのものが黒い個性的な金属で、その希少性や存在感から漂う重厚さや荘厳さが魅力。金属アレルギーでない方からも支持の多い人気の素材です。

その他:ステンレス・メッキ加工やコーティングについて

「ステンレス」は、アレルギーになりにくい素材としてしばしば目にしますが、実は鉄をメインにしたクロムとニッケルの合金です。耐食性に優れているため溶出しにくいですが、ニッケルに金属アレルギーが出ている場合は、結婚指輪のように毎日身につけるものには避けるべき素材です。※SORAではお取扱いしていません。


また、メッキ加工など表面をコーティングすれば金属は溶け出すこともなく一時的には防げますが、剥がれてくると意味がないので長く安心してお使いいただくには、別の素材でおつくりすることをおすすめします。

2-2 プラチナ&ゴールドを選ぶときの注意事項

プラチナとゴールドは結婚指輪の代表的な素材です。その2つを検討している方のために、金属アレルギーのリスクを下げるための方法をご紹介します。

プラチナ

イオン化傾向は低く、それ自体は金属アレルギーにはなりにくい素材です。しかし、たとえプラチナにアレルギーがなくとも、結婚指輪として使う場合は一緒に配合されている金属に注意しなければなりません。

パラジウムに陽性反応がある場合、「プラチナ」と謳っていてもパラジウムが数%混ざっていた場合は、アレルギー反応が出る可能性があります。パラジウムだけに不安がある場合は、パラジウムの入っていないプラチナを選びましょう。

配合金属と配合率を公開していないお店も多いので、購入を検討する際にはしっかり聞いておくことが大切です。

●結婚指輪専門店の取扱う一般的なプラチナの配合

★最も一般的に使われている配合
①プラチナ900:プラチナ90%/パラジウム10%


★一般的に「ハードプラチナ」と表記されているもの
②プラチナ900:プラチナ90%/パラジウム8%/ルテニウム2%
③プラチナ950:プラチナ95%/パラジウム3%/ルテニウム2%
④プラチナ950:プラチナ95%/ルテニウム5%


★SORAの主な配合
⑤プラチナ900:プラチナ90%/イリジウム10%

★純プラチナ
⑥プラチナ1000:プラチナ99%以上
※指輪の素材としては柔らかすぎるため取扱店は少ない。

 

ルテニウムやイリジウムは、プラチナよりもイオン化傾向が低く金属アレルギーになりにくい素材です。ルテニウムと同様にプラチナに強度を与えるイリジウムは、希少で高価と言われるプラチナよりも、さらに希少で高価な素材ですが、SORAではその美しさや安全性、存在感でイリジウムを主として使用しています。


パラジウム・イリジウム・ルテニウムの違いについてはこちら

ゴールド(金)

プラチナと同じようにイオン化傾向は低く、金属アレルギーにはなりにくい素材です。しかし、カラーゴールドがトレンドになっている現在では、プラチナ以上に多彩な金属が配合されているので、さらに注意が必要です。カラーゴールドはブランドごとに色や輝きなどが異なりますが、それは配合による違いが大きいです。ゴールド自体にアレルギーがなくても、パラジウムや銅などにアレルギーのある方は、配合を細かくチェックしましょう。

●SORAのカラーゴールド配合

純金24K:金(99.9%)
グリーンゴールド 22K:金(91.6%)/銀
イエローゴールド 22K:金(91.6%)/銀/
オレンジゴールド 22K:金(91.6%)/
ピンクゴールド 14K①:金(58.3%)//パラジウム/インジウム
ピンクゴールド 14K②:金(58.3%)//プラチナ/インジウム
ホワイトゴールド 14K:金(58.3%)/パラジウム

一般的に、ピンクゴールドには銅とパラジウムが配合されています。SORAでは、パラジウムではなくプラチナを使ったピンクゴールドもご用意しています。


パラジウムを使わないピンクゴールドについて

※銀(シルバー)についてのよくある誤解

「銀(シルバー)は金属アレルギーになりやすい」という誤った記述がWEBで溢れていますが、純銀はアレルギーになりにくい素材です。シルバーアクセサリーは硬さや酸化を防ぐために他の金属が混じっていることが一般的です。銀自体はプラチナやゴールドと同レベルにアレルギーになりにくいですが、配合金属のニッケルや銅などによって金属アレルギーの症例が多くなってしまっているのが現状です。

2-3 素材以外の要因

①洗剤や薬品が原因の皮膚炎

素材以外の理由でも、金属アレルギーを疑う接触皮膚炎を引き起こすことがあります。例えば、食器洗い洗剤やシャンプー。洗剤含まれる界面活性剤が手荒れの原因となる場合があります。指輪と指の間に、洗剤が残ってはいませんか? 洗剤を使うときは指輪をつけない、よく手や指輪をすすぐ、成分の異なる洗剤に替える、ゴム手袋を使用するなど、金属アレルギーがどうかを見極めて、対策しましょう。

②指輪に付着している汚れが原因の皮膚炎

意外と見落とされがちなのは、指輪の汚れによる皮膚炎。指輪の内側の刻印などに汚れが溜まっていませんか?その汚れが原因で、指輪の接触面がかぶれることがあります。
時々、指輪のお手入れをして清潔に保ちましょう。
自宅でできる!簡単クリーニングの方法

③汗が原因の皮膚炎

幅の広い指輪を長時間つけていたことで、蒸れてあせもになっている場合があります。
また、金属アレルギーでも、金属のイオン化は汗が原因の場合が多いので、汗は大敵です。そのため、汗をかくときは指輪を外したり、汗をこまめに拭いたり、指にあたる面積が小さい指輪を選んだりすることが対策となります。

【3】安心して結婚指輪をするためにやるべきこと

3-1 金属アレルギーになりやすい人の特徴

・汗をかきやすい人
・金属製のアクセサリーを日常的につけている人
・口腔内に銀歯(歯科金属)を多く使用している人
・金属が微量に入った食品を多く口にする人

普段から金属を身につけている人は、身につけていない人に比べて金属アレルギーになる確率が高まります。また汗はイオン化の原因ですから、汗をかきやすい方も汗をかきにくい人に比べて金属アレルギーになりやすくなります。

3-2 金属アレルギーの方が結婚指輪を購入する前にやるべきこと

①アレルギーテストリングで確かめる
SORAには、チタン・ジルコニウム・タンタルの貸し出しOKのアレルギーテストリングがあります。 素材を選んだら、指輪を数日間つけてアレルギーが出ないことを実際に試すことができるので安心です。


②幅太はNG!ぴったりサイズを選ぼう
汗ばみやすい幅太は避けて、きつすぎないサイズを選びましょう。内側の角を丸くしたり、指に当たる面積を小さくしたりすることも、つけ心地を良くしにつけ外ししやすくなります。


③検査を受ける
安全な素材が分かれば指輪を安心して楽しんで選ぶことができます。既に金属アレルギーが疑わしい方は、パッチテストなどの検査を受け原因金属を特定することも1つの手段です。ただし、パッチテストは金属を直接皮膚に貼るため、パッチテスト自体による感作のリスクがあることや、汗をかきやすい夏季は行えないなど様々な制約もあるので、医師とよく相談してからの検査をおすすめします。


金属アレルギーは一度発症すると、治りません。何よりも「知る」こと、そして「取り除くこと」が、悪化させない第一歩です。

3-3 金属アレルギー対策(指輪のお手入れと習慣)

一度金属アレルギーになると、治らないばかりか、他の金属でもアレルギーを発症する可能性が高まります。金属アレルギーになりにくい習慣を身につけるために、日頃から以下のことを気をつけましょう。

・アクセサリーを選ぶ際は、アレルギーになりにくい素材を選ぶ
・汗をかくような場面では、アクセサリーなどの金属を身につけないようにする
・指輪の汚れをこまめに洗う
・こまめに汗をふく
・虫歯予防をする、口腔内を清潔に保つ

【4】金属アレルギー対応素材の結婚指輪・婚約指輪

金属アレルギーに不安を持つお客様に選ばれているのは、チタン・ジルコニウム・タンタルの結婚指輪&婚約指輪。これらの素材は安心して日常使いできます。
それ以外にも、皮膚に触れる内側にアレルギーになりにくい素材を使って、外側にプラチナやゴールドを使う素材の組み合わせも可能です。

ジルコニウムの婚約指輪&結婚指輪

金属アレルギーを持つ花嫁様のために制作されたソリティアの婚約指輪。ジルコニウムの塊から一体成型で指輪を削り出しています。
SORAは素材の種類が多いだけでなく、オーダーメイドの専門店。金属アレルギーのお客様にとっても、自由な指輪づくりができることが特徴です。

 

写真の指輪:GANGA/HOKU

ジルコニウムの結婚指輪+チタンの婚約指輪

指にすると美しいグラデーションカラーがアクセントとなる結婚指輪。ジルコニウムとチタンは、軽さや金属色も似ているので、相性の良い組み合わせです。

 

チタンの婚約指輪は、ダイヤモンドを隠す面積を最小限にしたセッティングで、日常使いしやすいよう石座を低くしています。重ねづけするとカラーとダイヤモンドの輝きを同時に堪能できますね。

 

写真の指輪:LUCIA/TILLEUL 

アルティチュード

ペンダントやピアスも素材を選んで安心

合わせるとデザインが繋がるシェアペンダントなど、チタンやジルコニウムのネックレスも、オーダーメイドでおつくりできます。


オンラインショップで購入できるペンダントやベビーリング、ピアスなど、アニバーサリーの贈り物としても人気です。
 

写真の商品:ALTITUDE
ジュエリー商品一覧

バイカラーが魅力の結婚指輪

ジルコニウムの結婚指輪

爽やかなブルーとグリーンのバイカラーが魅力の結婚指輪。ジルコニウムカラーは1色だけでなく、1つの指輪に何色もの色を表現できます。

 

写真の指輪:今月の結婚指輪#8より

写真の指輪:PTOSI(プトーシ)

タンタルの結婚指輪

仕上げ違いで異なる表情が楽しめるデザイン。ダークな色調が存在感抜群のタンタルは、ずっしりと重く、重厚感があります。タンタルは、切削が難しい素材なので取扱うジュエラーは少ないですが、SORAでは個性派に人気急上昇中の注目素材です。

 

写真の指輪:PTOSI(プトーシ)

▷【黒い指輪】8色カラーダイヤと再生タンタルで描く夜空の結婚指輪

プラチナ×タンタルの結婚指輪

内側に金属アレルギーになりにくい素材を使うことによって、金属アレルギーのリスクを下げる方法もあります。こちらは、外側にプラチナ内側にタンタルを使った結婚指輪。オーダーメイド専門店のSORAでは、素材の組み合わせもデザインも自由にお選びいただけます。

コンビ素材特集

いかがでしたか?金属アレルギーにならないようにするためには、金属アレルギーについてよく知ることが第一歩です。 SORAのスタッフは、専門家の講義を受け金属アレルギーについての知識を蓄えており、安心してご相談できます。


SORAは、ふたりらしい結婚指輪をつくることが使命です。「最初は金属アレルギーだから来たけれど、金属アレルギーじゃなかったとしてもSORAでつくって良かった!」との声を多くいただいています。ぜひ、お気軽にご相談くださいね。